近年頻発している、豪雨・台風による水災害。
その背景には気候変動による影響があるとされ、今後も気温上昇が続けば、災害リスクは更に増大していくと考えられています。
では、どうすればこうした被害を軽減・防止することができるのでしょうか?
そこで重要となるのが「流域治水」※という考え方に基づいた治水対策です。
流域治水
これまでの河川対策だけでなく
集水域と氾濫域を含めた流域全体での治水対策を進めていこう、というもの。
集水域と氾濫域
集水域・・・雨水が河川へと流れる地域
氾濫域・・・河川などの氾濫により浸水する可能性のある地域
治水対策
河川区域
堤防整備・強化河道掘削、ダム・遊水池の整備、雨水貯留・排水施設の整備など
集水域
雨水浸透施設の整備、田んぼ・ため池の活用など
氾濫域
森林整備・治山対策、学校施設の浸水対策、リスクが低い地域への移転など
そして、こうした総合的かつ多層的な治水対策を進めるためには、
あらゆる関係者(国・都道府県・市町村・企業・住民等)による、多様な手段での協働が必要なのです。