河川・水辺の生物図鑑 魚類 ハス
種名・学名

ハス Opsariichthys uncirostris uncirostris

分   類

コイ目コイ科

地 方 名 ハヤ
特 定 種  
写   真
形   態

体は細長くオイカワに似るが、口が大きく、への字状に曲がっている。体色は生時は背側は青みを帯びるが、側面や腹は銀白色である。全長は30cmぐらいになる。

生息環境 食物の供給が保証される大河川や、湖沼に連なる河川の流れの緩やかな水域。
習   性 日本産コイ科魚類の中で唯一の魚食性の魚である。若い時期は主にミジンコ類を食べるが、全長が10cmぐらいになると小魚を食べはじめる。5年ぐらい生きる。
産卵期等 産卵期は5〜8月ごろで、流れの緩やかな砂底または砂礫底で産卵する。
分布状況 筑後川では、主に中〜下流域に生息している。
そ の 他

琵琶湖淀川水系、福井県三方湖に自然分布し、筑後川水系には生息していなかったが、琵琶湖産稚アユの放流にともない入ってきた。食用にもなり、甘露煮などにして賞味される。