河川・水辺の生物図鑑 魚類 コイ
種名・学名

コイ Cyprinus carpio

分   類

コイ目コイ科

地 方 名  
特 定 種  
写   真
形   態 野生のコイの方が飼育されているコイより体高が低く、肉厚である。唇は厚く、2対のひげがある。体色は暗褐色で、腹面は灰白色。全長は60cm程度になるが、まれに100cmを超える。
生息環境 流れの緩やかな淵や落ち込みの底層部、砂泥底の水域。ダム湖の中・底層などにも多い。
習   性 フナよりも暖かい水を好む。食性は底生動物を中心とする雑食性で、カワニナなどの貝類、イトミミズ、水草などを食べる。えさのとり方は吸引摂餌と呼ばれ、底泥などもいっしょに吸い込んで、泥だけをはき出してえさをとる。
産卵期等 産卵期は4〜7月ごろで、晴れて風のない日の午前中に行われ、卵は水面の水草に産みつけられる。
分布状況 筑後川では、中流域に多く生息している。
そ の 他

淡水魚としては寿命が長く、一般に20年ほど生きるが、まれに70〜80年に達するものがある。重要な食用魚であり、「あらい」や「こいこく」などにして賞味される。日本全国に広く分布する。放流が盛んに行われているため、自然分布の実態は明らかでない。