河川・水辺の生物図鑑 両生類 イモリ
種名・学名

イモリ Cynops pyrrhogaster

分   類

サンショウウオ目イモリ科

地 方 名  
特 定 種  
写   真
形   態

成体:背面は黒〜黒褐色、腹面は赤〜朱色で不規則な黒色斑紋がある。繁殖期にはオスの尾や胴体の側面に紫色の婚姻色が出る。
体のサイズ:全長オス7.0〜11.5cm、メス8.0〜14.0cm。
幼生:成長すると全長3.0〜5.0cm程度になり、背面は黒色で腹面は淡黄色。あごの両側に外鰓がある。

生   息 生息時期 出現時期:3月〜10月(湧水では2月〜11月)。
生息環境 平地から山地にかけて広く分布し、池や水田など緩やかな流に生活する。
生   活 習性 敵におそわれると皮膚から毒性のある白い液を出す。この物質はフグ毒と同じ系統の毒で、そのためか体のサイズの割に捕食者が少ない。
採餌 成体:ミミズ、昆虫、カエルの幼生などの小動物を食べる。 幼生:水中の底生動物などを食べる。
繁殖 産卵期:4月〜7月(ピークは6月)。 産卵場所:池や水田の溝など緩やかな流れ。 産卵数:一回に数〜40個、産卵期間の層産卵数は100〜400個で、1個ずつ折り曲げた葉などに産みつけられる。
分布状況 上流域
そ の 他 腹面が赤または朱色であることから、地方によっては「アカハラ(イモリ)」などと呼ばれている。