河川・水辺の生物図鑑 両生類 ツチガエル
種名・学名

ツチガエル Rana rugosa

分   類

カエル目アカガエル科

地 方 名 地方名:イボガエル
特 定 種  
写   真
形   態

成体:背面は暗褐色または灰色がかった暗赤褐色で、不規則な黒いまだら模様がある。大小のいぼ状のもり上がりにおおわれている。のどと腹部に黒い斑点のあることが多い。 体のサイズ:体長オス3.5〜4.5cm、メス4.5〜5.5cm。
幼生(オタマジャクシ):成長すると全長4.5〜8.0cm程度に達し、黄褐色で不規則な黒い斑点がある。鳴き声は「ギュウ、ギュウ、ギュウ・・・」

生   息 生息時期 出現時期:4月〜10月。
生息環境 平地から低山地のゆるい流れの小川・溝・水田・池沼・広い河川の河原など広い範囲に生息し、多少汚れた水にも見られる。
生   活 習性 ツチガエルのイボは触った時にザラザラしており、強い匂いがする。九州以北産のカエルの中で、幼生越冬することでめずらしい。
採餌 成体:アリを好んで食べる。他にバッタやハエなどの小型昆虫類、クモ類など。 幼生:石の表面に付着している藻類など。
繁殖 産卵期:5月〜9月(ピークは5月〜6月)。 産卵場所:水田・池・沼・溝・用水路・湿原・湿地の水たまりや広い河川の河原の水たまりなどの浅い止水域やゆるい流水域。 産卵数:10〜60個程度の小卵塊を何ヶ所かに分けて産みつけていく。総産卵数は1000個程度。
分布状況 中流域
そ の 他 体が多数のイボでおおわれているため、「イボガエル」と呼ばれ、つかまえられると悪臭を放つ。学名は「しわの多いカエル」の意味。