河川・水辺の生物図鑑 植物 アブラナ
種名・学名

アブラナ Brassica napus

分   類

アブラナ科

地 方 名  
特 定 種  
写   真
形   態

茎の高さ30〜80cmで、ほぼ直立する。下部の葉は柄を持つが、上部の葉は柄を持たず、つけ根は幅広く、茎を抱いている。花は4枚の黄色の花びらを持ち、果実は細長く、長さは5〜10cmである。

生育時期 秋地上の種子から芽生え、花期は翌年4月頃である。
生育環境 河川敷や土手などに他の雑草に混じって多く生育する。
習   性 雄しべの花粉が雌しべに付き、実を結ぶ。果実は熟すとはじけて種子をとばす。秋に地上に落ちた種子から芽生え、葉を付けたまま冬を越し、翌年春開花する。時には大群落を作る。越年草である。
分布状況 筑後川水系では本川の下流域から上流域まで及びほとんどの支川の河川敷に多く分布する。特に中流域の春の満開時の大群落は壮観である。
そ の 他 本州から九州まで栽培される帰化植物であり、地方によっては逸出して野生化し、大きい集落を作っていることがある。現在減る傾向にはないようである。種子は油脂の原料となるので、広く栽培されている。昔はニホンアブラナから油脂を採っていたが、近年セイヨウアブラナにとって代わられた。葉、茎、花のつぼみは食用とされる。同時期に黄色の花を咲かせるセイヨウカラシナと混同しやすいが、セイヨウカラシナの葉のつけ根は幅広く、茎を抱かない。