種名・学名 | スギナ Equisetum arvense |
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分 類 | トクサ科 |
地 方 名 | |
特 定 種 | |
写 真 | ![]() |
形 態 | 茎は地下茎と地上茎とから成り、地上茎には栄養茎と胞子茎の2種がある。栄養系は緑色でスギの葉に似ており、高さ30〜40cmである。胞子茎はいわゆるツクシであり、黄土色で高さは10〜25cmである。 |
生育時期 | 早春に地下茎から胞子茎と栄養茎が伸び出し、夏に胞子茎は枯れ、栄養茎だけが大きく成長し、晩秋に栄養茎は枯れる。冬は地下茎だけが生きている。 |
生育環境 | 日当たりのよい土手、河川敷や酸性土壌を好む。空き地、道端、野原などに多いが、水辺や湿地でもまれに生育する。 |
習 性 | 種子ではなく、胞子によって繁殖するシダ植物である。胞子茎は繁殖に直接関係し、その頂上にある胞子穂から胞子が地上に落ちてそこから新しく芽生える。栄養茎は日光を受けて光合成により栄養分を生産する役目を持つ。夏緑多年草である。 |
分布状況 | 筑後川水系では本川の下流域から上流域まで及び多くの支川に分布する。 |
そ の 他 | 北海道から沖縄までの平地から山地にかけてはえる在来種である。昔からよく知られており、現在もなお減る傾向にはないようである。古来、栄養茎をスギナ(杉菜)、胞子茎をツクシ(土筆)と呼んでいるが、植物学上は両者をスギナと呼ぶ。また、ツクシが大きくなってスギナになると考える人が昔から多いが、それは誤りである。スギナの若葉とツクシは食用にされる。 |