河川・水辺の生物図鑑 底生動物 カワニナ
種名・学名

カワニナ Semisulcospira libertina

分   類

マキガイ網ニナ目カワニナ科

特 定 種  
写   真
形   態

殻高約30mm、殻径約12mmの円すい形の巻貝。生活場所により大きさ、形、色などに違いがあり、地方変異も多くみられる。

生息環境 比較的水のきれいな水域の河川や用水路、湖沼の礫底に生息する。ゲンジボタルのえさとしてよく知られており、ゲンジボタルの生息条件とほぼ一致している。
生息時期 通年
生   態 川床などの石に付着して生活し、石の表面に付着している藻類や、有機物などを食べる。
分布状況 筑後川では上流〜中流域にかけて広く生息している。
そ の 他 カワニナ類には似た種類が多く、特に琵琶湖には独特の種類が多く生息している。カワニナをえさにするゲンジボタルはカワニナの殻の中に頭を突っ込み、消化液を出してカワニナの肉を溶かして吸い取る。また、ゲンジボタルの幼虫が小さいときは小さなカワニナを食べるので、ホタルがふ化する6〜7月頃には小さなカワニナが多数必要となる。