河川・水辺の生物図鑑 底生動物 シロスジフジツボ
種名・学名

シロスジフジツボ Balanus albicostatus

分   類

甲殻網フジツボ目フジツボ科

特 定 種  
写   真
形   態

殻は直径20mm位までの大きさの円すい形。殻の上部は五角形に開いている。殻の表面に白色の縦スジを持つ。

生息環境 潮が引いたときに露出する内湾の転石、桟橋の橋脚や堤防のコンクリート壁などに付着している。
生息時期 通年
生   態 フジツボ類は1つの体に雄、雌の両方をもつが、お互いに交尾器を出して、他の個体と交尾をする。産み出された卵はふ化するまで殻の内部で守られる。ふ化したノープリウス幼生は脱皮を繰り返してキプリウス幼生になる。遊泳生活を送っていたキプリウス幼生はやがて固着するための場所を探すために、遊泳生活を終える。岩の表面をはい回り、同じ仲間がついている場所を見つけて固着する。
分布状況 筑後川では河口域に生息する。
そ の 他 フジツボが船底に付くと水の抵抗が増し、スピードが落ちて燃料効率が悪くなるため、フジツボが付かないような塗料の開発も行われている。