河川・水辺の生物図鑑 底生動物 スクミリンゴカイ
種名・学名

スクミリンゴカイ Pomacea canaliculata

分   類

マキガイ網ニナ目リンゴガイ科

特 定 種  
写   真
形   態

殻高約70mmに達する。ふ化直後の殻高は約2mm。殻口は広く大きく、全体的に丸形の貝。ら層に褐色の帯がある。

生息環境 筑後川のような大きな河川にも生息するが、平野部の水田、用水路などに多く生息している。
生息時期 通年
生   態 えらと肺のうをもち、水中の酸素が少なくなると陸上へ出て肺呼吸をする。また、乾燥してくると殻口を閉じて酸素を必要としない呼吸(けん気呼吸)をして休眠(生物が活動に不適切な時期に一時的に活動や成長を停止すること)する。産卵期は5月〜10月頃で、直径3mm程度のピンク色の卵をヨシなどの抽水植物やコンクリートの護岸などに数百個産み付ける。特に平野部の水田地帯では田植え時期にクリークから侵入し、若い稲を食い荒らすので害虫となっている。
分布状況 筑後川では主に中流〜下流域に生息している。特に平野部の水田地帯に多い。
そ の 他