河川・水辺の生物図鑑 植物 クリハラン
種名・学名

クリハラン Neocheiropteris ensata

分   類

ウラボシ科

地 方 名  
特 定 種  
写   真
形   態

根茎は長く、横にはう。葉柄は長さ10〜30cmで葉身は単葉、長楕円状広披針形、長さ25〜40cm、幅4〜7cm葉身のまわりには切れ込みがなく中央が最も幅広い。基部はくさび形、主側脈は両面ともはっきり見え、20〜30対が7〜15mmの間隔で並ぶ。胞子嚢は大きく、円形又はだ円形で径3〜5mm。

生育環境 谷沿いの照葉樹林の下など、山林中の地上や希に湿った岩の上に生える。
習   性 胞子によって繁殖する。地上または、岩上生の常緑シダ植物。群生することが多い。
分布状況 矢部川水系では、本川の中流域に分布する。
そ の 他 関東地方以西、九州にいたる各地と沖縄本島に多い。朝鮮の済州島と台湾の高山、及び中国からインドシナにかけての地域に分布する。
和名は栗葉蘭で、主側脈のはっきりした葉をクリの葉になぞらえたもの。