種名・学名 | イシガイ Unio douglasiae douglasiae |
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分 類 | ニマイガイ網イシガイ目イシガイ科 |
地 方 名 | |
特 定 種 | |
写 真 | ![]() |
形 態 | 殻長約60mm、殻高約30mmになる長卵形の貝。殻長に対し殻高の高くなるものもある。殻は厚い。殻の色は幼貝では黄色で緑色のすじをもつ、成長すると黒色になる。 |
生息環境 | 河川、湖沼の水の清らかな砂礫底にすむが、少しきたない水域でも生息している。 |
生息時期 | 通年 |
生 態 | 水中のプランクトンなどをろ過して食べる。受精した卵は母貝の中でふ化し、3〜8月頃にグロキジウムと呼ばれる幼生となり、母貝を離れる。幼生はヨシノボリなどの底生魚やタナゴ類などのひれやえらにくっついて生活する。幼貝の形になると離れて川底で生活するようになる。また、イシガイ類はタナゴ類が卵を産み付ける場となるため、タナゴ類の生存にとって重要な存在である。 |
分布状況 | 矢部川では、主に中流域に生息する。 |
そ の 他 | タナゴ類は矢部川の「H7年度河川水辺の国勢調査(魚介類)」では6種類が確認されている。貴重な種類が多く、近年、減少が心配されている。タナゴ類はイシガイ類の貝内に卵を産み付けて繁殖するため、イシガイ類の減少はタナゴ類の減少につながる。また、純粋なニッポンバラタナゴが大陸産のタイリクバラタナゴとの間に交雑種ができることにより激減しているため、タナゴ類の卵をもっている可能性のあるイシガイ類を他の水域から不用意に持ち込んで放流するのはつつしみたい。 |