河川・水辺の生物図鑑 底生動物 モノアラガイ
種名・学名

モノアラガイ Radix auriclaria japonica

分   類

マキガイ網モノアラガイ目モノアラガイ科

地 方 名  
特 定 種 レッドデータリスト;絶滅危惧種(NT)
写   真
形   態

殻高約25mm、殻径約20mmの卵形の巻貝。殻は薄く半透明で、うすい黄褐色。殻口は大きく卵形に開く。殻口にはふたがない。

生息環境 川岸や池沼に生える水草や礫に付着していることが多い。水の汚れに強い。
生息時期 通年
生   態 えらがなく、肺をもち空気呼吸をする。小さな藻類などを食べる。水槽のガラス壁についた藻類を食べるので、水槽の掃除役として役立つ。夏期にゼラチン質で、ひも状の卵のかたまりを水草などの上に産む。約2、3週間でふ化する。成長が早く約2ヶ月で成熟する。
分布状況 矢部川では、中流域を中心に広く生息する。
そ の 他 ヘイケボタルの幼虫のえさになる。
モノアラガイによく似て、同じような環境に生息するサカマキガイは殻口が左側にあることで区別できる。