■花宗溜池 | ||||||||||||||||||||||||
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黒木町犬山にある花宗池は通称「犬山ダム」と呼称されている農業用水の溜池である。 昭和9年の夏、矢部川流域は大旱魃のため、花宗用水組合は旱魃対策の農業用水確保の手段として、大貯水池築造の必要を痛感し、建設を提唱して昭和11年の福岡県議会の議決により12年から起工始め、継続事業として予算額85万円で着手した。 しかし、大東亜戦争の勃発と終戦時の混乱期のため工事は遅延したが、官民協力により15年の歳月を費し昭和27年に完成した。 従事人員延60余万人、総工事費1億7千余億円、貯水量360万 m3、堤防長320m、堤防高29m、かんがい面積1,800町歩の規模であり、福岡県最大で、土堰堤としては、我国においても屈指のものである。 なお、花宗池のダムの建設完成を記念して、福岡県と花宗組合により二つの石碑が、花宗池西北の台地の一隅に建設され幾多の難関を克服した大事業でありたことを碑文により知ることができる。(参考文献:近本喜續氏著「花宗川水利誌」) |