■松原堰
 

■施設名

松原堰

管理者

国土交通省

型式

ゴム引布製起伏堰

河口からの距離(m)

13,250

堰長(m)

144.23

目的

洪水時の疎通能力増大
平常時の水位確保

魚道

階段式

完成年月

平成10年度

 
この堰の航空写真 この堰の地上写真

松原堰は、矢部川と派川沖端川との分派点にある利水上重要な施設です。しかし、今までは固定堰であったため、洪水時に矢部川から沖端川へ過大な水が流れ込み、沖端川流域に洪水被害を引き起こす原因となってきました。また、矢部川自体のスムーズな流れも阻害されていました。

このため、松原堰を可動堰に改築することとなりました。沖端川への洪水の分流量を減じるとともに、矢部川本川の流下能力の向上を目的としています。また、平常時には、松原堰に設けられた調節ゲートと沖端川調節堰によって、流水の適正な分派を図ります。

■ゴム堰のしくみ
平常時には、ラバー堰の中に空気が送り込まれ、膨らんだ状態となり、川の水をせき上げます。 洪水が発生し、一定の水位に達すると、中の空気を排出し、縮んだ状態となり、スムーズに下流に水を流します。水位をせき上げる堰を一時的になくすることで、安全に河川を流れることができる水量を増やします。