デザイン C

マークに込めた思い

初めて訪れた筑後川には穏やかな時が流れており、川辺に座りながら「この景色をずっと眺めてたいなあ」と感じました。
しかし筑後川が「三大暴れ川」と言われており、氾濫と治水を繰り返して今の姿があることを学習で知り、実際に見た川の姿とのギャップに驚きました。
「筑後川に馴染みのない自分はもちろん、近隣の方々でもこの事実をご存知ない方がいらっしゃるのでは?」と思い、この歴史をより多くの人に伝えたいなと考えました。
でも残念ながら、大抵の人は「歴史」という過去の事実には興味がないと思います(笑)
そこで、単なる「事実」として羅列するのではなく、過去に起こった様々な出来事を「物語」という親しみやすい言葉で次の世代に伝えることに意義があるのではないか、と考えこのロゴを作りました。

造形の説明

  • 左の三本線は漢字の『川』を、波線は【川の流れ】と水源の【阿蘇山】を、全体が改修『100 』周年を表しています。実はよく見ると「ちくご」の頭文字の『C.K.G 』が隠れているので、是非探してみてください(笑)
  • 『物語』というコンセプトに合うよう、レトロで親しみやすい形や色を目指し、フォントはオリジナルで作成しました。川を観察した際に、時間や角度によって少しずつ見える色が違うことに気づき、それぞれ微妙に異なる青色を使いました。
  • また、水や米などの“恵みをもたらす”という点で筑後川をある意味神聖なものだと捉え、一方で水害を引き起こすこともあります。そこで波の部分に「金」にも「茶」にも見えるアクセントカラーを用いることで、川の恵み(金色)と、水害時に土砂で濁っている様子(茶色)を表現し、これらが筑後川のもつ両面性を表しています。

プレゼンテーションMovie