春 吉 橋 年 表( 江 戸 ~ 令 和 )

春吉橋は、中嶋両橋に次ぐ3番目に架かった橋ですが、最初のものがいつ頃架かったかという明確な記録はありません。寛永17年(1640年)頃、春吉村に足軽が家をもらい住み着いており中洲へ渡るために架けられたようです。「筑前国続風土記附録」の“春吉村”の項に、「那珂川水災多く、延宝6年(1678年)、ここに堤を築かんことを命ず」との記録があり橋のことも記載されています。元文2年(1737年)に本格的な普請が行われたという明確な記録があります。
その後、明治から昭和初期にかけて架け替えや改修工事を行いつつ、春吉橋は中洲に架かる主幹橋として貴重な橋となりました。
昭和23年(1948年)、福岡で国体が開催されることとなり新たに国体道路ができ、道路拡長のため上流側に新しい橋(現在の春吉橋)が架けられました。旧橋は取り壊す予定でしたが、この歴史を持つ旧橋を惜しむ人々の反対の声があがり、歩道橋として残すこととなり、「中洲懸橋(なかすかけはし)」と名称を変えました。

元 号 西 暦 春吉橋に関わる出来事
延宝6年 1678年 「筑前国続風土記附録」に春吉橋関連の記述あり
元文2年 1737年 春吉橋が架橋されていたという明確な記録
明治37年 1904年 春吉橋架替工事
明治42年 1909年 大水で橋脚2本を残してすべて流失
大正13年 1924年 春吉橋の大改修工事 街灯が取り付けられ主幹橋に
昭和23年 1948年 福岡国体が開催されることとなり、国体道路建設。
新橋を上流側に架設、旧橋は歩道橋として残すこととなる(新橋を「春吉橋」、旧橋を「中洲懸橋」と命名)
昭和26年 1951年 春吉橋架替工事開始 (12月)
昭和28年 1953年 春吉橋竣工渡初式 (4月24日午後11時30分)
春吉橋渡初式・開通 (4月25日午前10時) 全長61m、幅員7.5m
昭和36年 1961年 春吉橋拡幅改修 全長61m、幅員18m
昭和43年 1968年 中洲懸橋改装工事 鉄製の波型高欄に
平成元年 1989年 中洲懸橋改修工事 (3月13日) 全長61m、幅員3.75m アルコープ、ガス灯の照明、石橋の高欄
平成25年 2013年 春吉橋架替事業開始

古 地 図 と 航 空 写 真 に 見 る 変 遷

福岡と博多をつなぐ橋のひとつであった春吉橋とその周辺の変遷を古地図と航空写真で眺めます。

春吉橋

中 洲 懸 橋 と 春 吉 橋( 国 体 道 路 )

昭和23年(1948年)、福岡で国体が開催されることとなり、新春吉橋(現在の春吉橋)がもとの春吉橋の上流に架設されました。旧橋は取り壊す予定でしたが、歴史のある旧橋を惜しみ懐かしむ人々から反対の声が上がり、歩道橋としてそのまま残すことになりました。
現在の中洲懸橋は、平成元年(1989年)度に歩道橋として再整備され、アルコープやガス灯の照明、石橋の高欄とするなど、かっての春吉橋を再現しています。

昭和22年(1947年)

昭和31年(1956年)

春 吉 橋 グ ラ フ ィ テ ィ

春吉橋の昭和30年代の写真です。

出典: 「想い出の博多・昭和30年代写真帖」 著者:北島 寛 発行所:有限会社海鳥社 2003年4月25日
    「街角の記憶・昭和30年代の福岡・博多」 著者:北島 寛 発行所:有限会社海鳥社 2012年2月1日