こどものページ

菊池川っていつも私たちにやさしいんだよね?

今(いま)まで見(み)てきたように、菊池川(きくちがわ)はいろいろなところで役立(やくだ)てられているよね。だけど時(とき)にはそのやさしい表情(ひょうじょう)を変(か)え、ふるさとをおそう洪水(こうずい)を起(お)こすこともあるんだ。キミもニュースや新聞(しんぶん)で見(み)たことあるんじゃないかな。

菊池川洪水(きくちがわこうずい)の歴史(れきし)

今(いま)まで菊池川(きくちがわ)で起(お)こった洪水(こうずい)は、記録(きろく)に残(のこ)っているだけで60回以上(かいいじょう)。最(もっと)も古(ふる)いのは千年以上(せんねんいじょう)も前(まえ)にさかのぼるんだ。そのほとんどは雨(あめ)が多(おお)い梅雨(つゆ)の時期(じき)に集中(しゅうちゅう)しているのがわかるよね。
この表(ひょう)は最近(さいきん)の洪水(こうずい)をまとめたものです。
発生年月(はっせいねんげつ) 被害状況(ひがいじょうきょう)
昭和(しょうわ)49(1974)年(ねん)
7月(がつ)
菊池川上流(きくちがわじょうりゅう)で護岸(ごがん)がこわれたり、浸水被害(しんすいひがい)発生(はっせい)。
昭和(しょうわ)54(1979)年(ねん)
6月(がつ)
岩野川(いわのがわ)で護岸(ごがん)が壊(こわ)れたり浸水被害(しんすいひがい)が発生(はっせい)。
昭和(しょうわ)55(1980)年(ねん)
7月(がつ)
被害(ひがい)34ヶ所(かしょ)、浸水(しんすい)847戸(こ)、道路被害(どうろひがい)352ヶ所(かしょ)。
昭和(しょうわ)55(1980)年(ねん)
8月(がつ)
被害(ひがい)25ヶ所(かしょ)、浸水(しんすい)3,000戸(こ)、道路被害(どうろひがい)338ヶ所(かしょ)。
昭和(しょうわ)57(1982)年(ねん)
7月(がつ)
死者(ししゃ)6人(にん)、被害(ひがい)を受(う)けた家(いえ)3,700戸(こ)。
昭和(しょうわ)62(1987)年(ねん)
7月(がつ)
被害(ひがい)24ヶ所(かしょ)、浸水(しんすい)362戸(こ)、道路被害(どうろひがい)452ヶ所(かしょ)。
昭和(しょうわ)63(1988)年(ねん)
6月(がつ)
被害(ひがい)23ヶ所(かしょ)、浸水(しんすい)462戸(こ)、道路被害(どうろひがい)341ヶ所(かしょ)。
平成(へいせい)2(1990)年(ねん)
6〜7月(がつ)
ふり始(はじ)めてからの総雨量(そううりょう)は多(おお)い所(ところ)で756.5mmに達(たっ)た。
平成(へいせい)24(2012)年
7月(がつ)
浸水(しんすい)191戸(こ)、氾濫面積(はんらんめんせき)749ha(へくたーる)
令和(れいわ)2(2012)年
7月(がつ)
死者(ししゃ)2人(にん)、死傷者(ししょうしゃ)1人(にん)、浸水(しんすい)88戸(こ)
出典(しゅってん):菊池川水害記録写真集(きくちがわすいがいきろくしゃしんしゅう)
それでは、平成(へいせい)2年(ねん)7月(がつ)に起(お)こった洪水(こうずい)の様子(ようす)を見(み)てみよう!
それでは、平成(へいせい)2年(ねん)7月(がつ)に起(お)こった洪水(こうずい)の様子(ようす)を見(み)てみよう!
写真(しゃしん)の上(うえ)にマウスを持(も)っていってみてね。
菊池川52km付近(菊池市)木庭橋上流右岸側
菊池川(きくちがわ)52km付近(ふきん)(菊池市(きくちし))
木庭橋上流右岸側(こばはしじょうりゅううがんがわ)
菊池川52km付近(菊池市)木庭橋下流
菊池川(きくちがわ)52km付近(ふきん)(菊池市(きくちし))木庭橋下流(こばはしかりゅう)
川ぞいの道路がめちゃくちゃだぁ 家からボートで避難したんだよ
川(かわ)ぞいの道路(どうろ)がめちゃくちゃだぁ 家(いえ)からボートで避難(ひなん)したんだよ
すさまじい水が町をのみこんで 流された車が家に直げき 家も水の力でかんたんに流されてしまったよ 大洪水が残した大きなツメあと
すさまじい水(みず)が町(まち)をのみこんで 流(なが)された車(くるま)が家(いえ)に直(ちょく)げき 家(いえ)も水(みず)の力(ちから)でかんたんに流(なが)されてしまったよ 大洪水(だいこうずい)が残(のこ)した大(おお)きなツメあと

いざ!という時(とき)、活躍(かつやく)する施設(しせつ)があります

洪水(こうずい)は、一度(いちど)にたくさんの雨(あめ)がふり、川(かわ)におさまりきれなくなった水(みず)がはんらんしてしまうために発生(はっせい)するんだ。菊池川(きくちがわ)に直接(ちょくせつ)ふり注(そそ)ぐ雨(あめ)だけでなく、そのまわりの山(やま)や支川(しせん)からもたくさんの水(みず)が流(なが)れこむんだよ。だから川(かわ)の自然(しぜん)を守(まも)ったり、人(ひと)が川(かわ)に近付(ちかづ)きやすいようにしたり、菊池川(きくちがわ)と上手(じょうず)に付(つ)き合(あ)えるように、場所(ばしょ)や目的(もくてき)に合(あ)った施設(しせつ)が毎日(まいにち)がんばっているんだ。
ダム 堤防(ていぼう)
ダム 堤防
大雨(おおあめ)でふえたたくさんの水(みず)を受(う)け止(と)め、一度(いちど)にたくさんの水(みず)が下流(かりゅう)に流(なが)れないようにするんだ。 川(かわ)からあふれた水(みず)の進入(しんにゅう)を食(く)い止(と)め、私(わたし)たちの町(まち)に流(なが)れ込(こ)まないようにするんだ。
護(ごがん) 堰(せき)
川(かわ)の水(みず)のいきおいに負(ま)けないように川岸(かわぎし)を強(つよ)くするんだ。最近(さいきん)は人(ひと)が親(した)しみやすいように、また生(い)き物(もの)や植物(しょくぶつ)のために、自然(しぜん)に近(ちか)い護岸(ごがん)にすることが多(おお)いんだ。 護岸
生活(せいかつ)、農業(のうぎょう)などに使(つか)われている水(みず)をせき止(と)めます。菊池川(きくちがわ)では400年以上(ねんいじょう)も前(まえ)から堰(せき)がつくられ利用(りよう)されてきました。堰(せき)によって大(おお)きさや形(かたち)、役(やく)わりがちがうんだよ。 堰
樋門(ひもん)・樋管(ひん) 排水機場(はいすいきじょう)
ふだん水(みず)は、支川(しせん)から本川(ほんせん)(つまり菊池川(きくちがわ))に流(なが)れます。しかし川(かわ)の水(みず)がふえ、水(みず)が逆流(ぎゃくりゅう)して支川(しせん)に流(なが)れ込(こ)むことがあります。これを防(ふせ)ぐのが樋門(ひもん)や樋管(ひかん)だよ。 樋門・樋管
はんらんした水(みず)が、川(かわ)より低(ひく)い場所(ばしょ)に流(なが)れこんだ時(とき)、大(おお)きなポンプなどを使(つか)って水(みず)を吸(す)い上(あ)げ、ほかの場所(ばしょ)にはきだすんだよ。 排水機場
国土交通省 九州地方整備局 菊池川河川事務所 All Rights Reserved.