重要水防箇所

重要水防箇所とは、河川の流下能力不足や堤防の断面不足、漏水の履歴などがある場所で洪水時に危険が予想され、重点的に巡視点検が必要な箇所のことです。
洪水時に堤防や護岸が壊れたり水が堤防を越えてあふれ出さないように、あらかじめ水防団(消防団)が土のうを積むなどの水防活動を効果的に行えるように、水防団に重要水防箇所を熟知させておく必要があります。そこで、毎年3月に取りまとめを洪水期前には、重要水防箇所を確認する合同巡視を行い、地元市町・水防団等に対し河川毎の重要水防箇所を周知しております。なお、重要水防箇所は河川改修事業などの対策を講じることによってランクが下がったり解消されたりします。

重要水防箇所の判定指標

菊池川水系の重要水防箇所(堤防や工作物の危険度)の判定を行う指標(評定基準)は次のとおりです。
堤防
・計画規模の雨が降ったとき、上流で降った雨を海まで流すことのできる堤防の高さ、河の幅、断面積が確保されているか。
・水衝部(水が強くあたる場所)で、堤防の下が洗掘されていないか。
・過去に堤防から水がにじみ出した実績がないか。
工作物(水門、樋門、樋管等)
・構造物が古くなって、亀裂等不備が認められるもの。

重要水防箇所の危険度

重要水防箇所は、その箇所の状況に応じて4つの危険度に区分されます。
Aランク 水防上最も重要な箇所で、洪水が堤防を越える恐れがある箇所。
または、川満杯に流れたときに、堤防が壊れる恐れのある(堤防の高さが不足している)箇所。
Bランク 水防上重要な箇所で、洪水を安全に流せる堤防の高さに余裕のない箇所。
または、堤防の大きさに余裕がない箇所。
要注意 新しく堤防をつくった箇所で、完成後3年未満の箇所。
また、過去に堤防が壊れた跡や昔、川が流れていた場所。
重点区間 水防活動上の必要性に応じて、特に水防時に重点的に巡視すべき箇所。

菊池川水系重要水防箇所

河川名 直轄管理
区間延長
(km)
重要水防
箇所延長
(km)
危険度
堤防(箇所) 工作物(箇所)
A B 要注意 重点区間 A B 要注意 重点区間
菊池川 77.200 55.169 11 93 26 130 6 5 11 - 16 -
繁根木川 6.190 4.600 3 17 - 20 - - 10 - 10 -
木葉川 2.600 1.200 - 4 - 4 - - 4 - 4 -
岩野川 6.410 4.295 - 15 3 18 2 2 2 - 4 -
合志川 19.850 9.884 7 11 3 21 1 8 8 - 16 -
迫間川 15.160 2.130 1 5 4 10 - 1 5 - 6 -
上内田川 4.000 0.900 - 4 2 6 - - - 1 1 -
合計 131.410 78.178 23 146 38 207 10 18 42 - 60 -

菊池川水系重要水防箇所

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菊池川水系重要水防箇所位置図

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