281 吉村(よしむら) 宮崎市 
戦後の区画整理以後、吉村町は稗(ひえ)原町、曽師町、日ノ出町など新たな町を分離し、その面積を減じているが、大淀川下流左岸に広く存在した旧大字(あざ)で檍村に属した。大字になっても「村」を外さず、昭和8年(1933)に宮崎市の町名となっても「村」を付けたまま「吉村町」となるなど、他の町村にはない変名である。同地の多くは低地帯であり、そこに生える「葦(よし)→吉」の転訛と思われる。


282 四枝(よつえ) 綾町 
四枝は綾盆地西部を南流する綾南川(本庄川)の左岸にある集落名。綾南川が四つに枝分かれして流れていたことにちなむ。かつて大洪水のたびに流れが変わったのであろう。上畑橋のすぐ上流に四枝堰(ぜき)、上畑橋の東岸に「四枝堰堤水路工事記念碑 紀元二千六百年」(昭和15年・1940)と刻まれた石碑がある。四枝堰が最初に築かれたのは元禄14年(1701)という。
四枝堰



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