道守ニュース

「道守の歌」入賞作品発表 最優秀歌は森川有さん(東京)

2004年2月25日

 「道守九州会議」発足を記念する短歌の募集に、九州を中心に遠くは青森、東京、大阪などから合計92首の作品がはがきやインターネットで寄せられました。河野裕子さんの選により以下の通り入賞作が決まりました。

選考評

道に寄せる思い多彩 秀歌に出会った

( 選 者 ) 河 野 裕 子

 「道守九州会議」というネーミングに先ず感心し、その趣旨に大賛成です。いい歌が集まり楽しみながら選歌をしました。

 最優秀歌はたぶん若い人の歌だろうと思いますが、わかりやすい表現のなかに実感が出ていて、多くの人の共感を得られるでしょう。同じ作者の「歩き続けることだけがあの頃の私を動かすぜんまいだった」も心に残りました。

 私は「歩く」という歌集を出したことがありますが、それは病気をして歩けなくなり、歩くことがどんなにたいせつなことか身にしみて分かったからです。

 優秀歌の「自転車を止めて…」の歌は、自分の動作や服装を具体的に表現しているので、その場の情景が目に見えるようです。花壇への作者のこころ寄せが感じられます。

 二首目の「旅人の馬を…」は、昔と今を重ねながら旧街道の並木を明るい景のなかに捉えた奥行きのある歌です。

 ひごろ何気なく歩いている道ですが、道に寄せる思いがこんなにも人によって異なり、また多様であることを、投稿歌によって再認識し、多くのいい歌に出会えたことを嬉しく思いました。

<選者プロフィール>
1946年熊本生まれ
高校時代「コスモス短歌会」入会
京都女子大学在学中に第15回角川短歌賞受賞
1972年 第1歌集「森のやうに獣のやうに」
1988年 「塔」会員

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