会員・読者の声 タンポポの旅 千年かけ到来

タンポポの旅 千年かけ到来

 全国どこに行ってもガーデニングが大はやりで色とりどりの花が目を楽しませてくれる。しかし、何といっても里山や道路脇などで見かける野の花には、自然の息吹が感じられ親しみがわく。
東京近郊は開発が進みいたるところコンクリート化して、野の花も少なくなった。その中で最も健在なのがタンポポである。在来のカントウタンポポは帰化戦争に敗れ、今見られるのはほとんどセイヨウタンポポである。
ところが本来、温暖の西日本に自生するシロバナタンポポが、近年は自然の形で関東でも見られるということを知った。はるばる九州方面から千年の年を経てやってきたと専門家は指摘している。
千年の旅といえばロマンチックだが、地球温暖化の影響では?と見れば手放しで喜べない心境でもある。珍しもの好きの東京人は掘り起こして家に持ち帰ってしまうそうだ。
タンポポの花盛りになると、団地や空き地のシロバナタンポポを目を皿にして探し歩いている。

高橋 俊郎(東京都西東京市)

  • 前へ
  • 次へ

PageTop