重点事項

1. 広域交通体系の整備促進について
   空港、新幹線、道路網、港湾等の広域交通体系の整備は、地域の一体的浮揚・発展のために不可欠である。
 特に、現在建設中の新北九州空港は、平成17年10月の開港を目指して整備が進められており、一日も早い開港をお願いしたい。
 また、本県はもとより西日本地域の拠点空港として機能している福岡空港は、その処理能力の限界が近づいており、将来予想される需要から考えると、早急に抜本的な解決を図るべく新しい空港の検討をお願いしたい。
 ついては、次の広域交通体系の整備促進について、特段の御配慮をお願いしたい。
  (1) 新北九州空港の早期開港及び福岡空港の処理能力限界に対応する新空港の検討
  (2) 九州新幹線鹿児島ルート「博多〜新八代」間の早期整備
  (3) 高規格幹線道路等の早期整備
    @ 東九州自動車道の建設促進
    A 西九州自動車道の建設促進
    B 有明海沿岸道路の建設促進
    C 新北九州空港連絡道路の整備促進
    D 福岡・北九州都市高速道路の整備促進
  (4) 重要港湾(三池・苅田港)の整備促進
2. 水資源の確保について
   本県では、近年の都市化の進展及び生活様式の高度化に伴い水需要は着実に増加している。また、本県は過去に大きな渇水に見舞われ、近年においても渇水状況が頻発しているところである。「水に不安のない県民生活」構築のため、次の水資源確保対策について、特段の御配慮をお願いしたい。
  (1) 多目的ダム(大山ダム、小石原川ダム、福智山ダム、五ケ山ダム、伊良原ダム及び清瀧ダム)の建設促進
  (2) 筑後川水系ダム群連携事業の推進
  (3) 水源地域対策の拡充及び強化
3. 九州大学学術研究都市の整備について
   九州北部が有する高次の都市機能と文化・科学技術などの多様な集積を活用した九州北部学術研究都市整備構想を推進している。
 この構想の頭脳拠点として中枢的な役割を果たすことが期待される九州大学では、平成17年度の第1期開校を目指し福岡都市圏西部への統合移転作業が進められている。
 このため、同大学の新キャンパスを核とし、世界レベルのサイエンス・パークや知的な生活環境を有する学術研究都市の整備に向け、現在、産学官一体となり鋭意取り組んでいる。
 この学術研究都市の実現には、道路をはじめとした基盤整備が不可欠であり、次のような事業の推進について特段の御配慮をお願いしたい。
  (1) 福岡市の都心部へ連絡する西九州自動車道の整備促進
  (2) 九州大学と国道202号沿いの市街地を結ぶ学園通線の整備促進
  (3) JR筑肥線の新駅の設置等のサービス向上
  (4) 新たな産業立地を促進する都市開発の推進