水害軽減のための管理

河川管理施設とは

「河川管理施設」とは、ダム、堰、水門、堤防、護岸など河川の流水によって生ずる公の利益を増し、公害を除却しまたは軽減する効用を持つ施設です(河川法第3条第2項)。これからは、本明川にある主な施設について紹介します。

堤防、特殊堤のはたらき

堤防は、洪水が起きたときに川から水があふれて家や田畑に被害を与えないようにするために作られる施設です。ふつう、堤防の材料は土でできており、本明川水系では仲沖地区から下流側の本明川本川(本流)や支川(支流)の半造川で見ることができます。
半造川の堤防写真
半造川の堤防写真(手前は桜並木、まだ小さいですが数年後が楽しみです)

しかしながら、家や商店が密集する市街地では土の堤防を作るための用地の確保が難しいため、コンクリートの壁で洪水を防ぐ方法をとっています。これが特殊堤と言われるものです。諫早市街地の堤防はこれでできており、一部には地元小・中学生が彫ったレリーフがはめ込まれています。
特殊堤 小学生のレリーフ作品
特殊堤(小学生のレリーフ作品がはめ込まれています)

水門、樋門・樋管のはたらき

水門、樋門・樋管は、洪水で川の水かさが増したときに、小さい川や水路への逆流を防ぐことを目的として合流点に設置される施設です。
水門、樋門・樋管の違いですが、水門は河川を横断して作られるもので堤防の役割を担っています。一方、樋門・樋管は堤防を横断して作られる施設で、一般に比較的大きい物を樋門、小さい物を樋管といっています。本明川では水門が2箇所、樋門・樋管が59箇所あります。(詳細は下表「河川管理施設の現況」をご覧下さい。)なお、一部の施設については老朽化が進んだことにより、古くなった扉などの取り替えや、これまで人力に頼っていた開閉操作の電動化に取り組んでいます。

施設種類
本明川
半造川
福田川
合   計
樋門・樋管
49
8
8
59
水   門
3*
0
0
2
排水機場
1
0
1
2
陸   閘
28
0
0
28
床 止 め
1
0
0
1
合   計
82
8
9
92
* 北部排水門は農水省との兼用工作物

水門(中山西川水門) 水門(中山西川水門)

排水樋管(神町田樋管) 排水樋管(神町田樋管)

取水樋管(公園樋管 中央写真) 取水樋管(公園樋管 中央写真)

なお、樋門・樋管には、農業用水や水道用水などを取水するための施設もあります。本明川では公園堰の右岸(海に向かって右側)にある樋管がこれにあたり、下流の小野平野の水田をうるおしています。

陸閘(りっこう)のはたらき

陸閘は、洪水時において堤防と同様の機能を確保するための扉で、諫早市街地に28箇所設置されています。扉は洪水時を除いて開けており、特殊堤で川を囲んでいる諫早市街地において河川敷での散歩など川に近づくための出入口として利用されています。

排水ポンプ場、排水ポンプ車のはたらき

排水ポンプ場は、洪水時に樋門・樋管などを逆流防止のために閉じることによって生じる内水被害(水路などを流れてきた水が溜まることによって生じる被害)を防止するために、ポンプによって川へ排水する施設です。本明川においては、諫早排水ポンプ場(諫早市八天町)と仲沖救急排水ポンプ場(諫早市仲沖町)の2箇所あります。

仲沖救急排水ポンプ場

また、近辺に排水ポンプ場がない地区の被害軽減を目的に、長崎河川国道事務所では2.5m3/s、1.0m3/s、0.5m3/sの3台の排水ポンプ車を配置しており、主に下流部において活躍しています。
排水ポンプ車
排水ポンプ車(2.5m3/s車)