河川水辺の国勢調査アドバイザー および
環境保全モニター懇談会でのご意見

分 類
項   目
ご  意  見
治水 流下能力向上

【乙津川の河道内樹木】

  • メダケは草刈りと同じであり、管理して切れば良い。
  • 数年前ヤナギの伐採について助言をし、綿密な計画がたてられていたようなので、それを尊重すればよい。すべてを伐採するのではなく疎林にして残しておいてもヤナギは洪水で折れて流れるので問題はない。ただ、平成5年の出水後の状態は把握していない。

【乙津川の河床上昇】

 (別保橋付近)

  • 掘削については、河川敷を埋めたのが問題であり、本来の河川敷に戻すべきだ。また、建設省が掘削を行った後に、大分市の方でグランド整備のために土を盛土することがないのか。
  • 別保橋付近の河川断面の経年変化がわかるか。

【スポーツ公園等の開発に対する不安】

  • スポーツ公園付近の開発により子供達までが(親に教え込まれて)洪水のことを心配している。県の説明も不足しており、住民が安心できるような資料(たとえば何mm降れば洪水が発生するとかの)が欲しい。
内水被害・対策

【建設省・県・市が一体となった整備】

  • 北鼻川の乙津川との合流点は左岸にパラペットがあり、右岸から溢れている。大野川本川、乙津川、国道197号線バイパスで囲まれた部分を遊水池等にしたらどうか。大分県、大分市と連携を図って整備したらどうか。地元の者からみるとバラバラに整備しているように見える。また、樋門(管)のゲートを閉めるタイミングは、人の目で内外水位差を見ながらおこなっているが、もっと科学的な方法でおこなってほしい。
  • 尼ヶ瀬川では建設省・大分県・大分市が三者一体となって整備しているようだが、大野川でも同様に三者一体となって整備したらどうか。
  • 建設省がリーダーシップをとって大分県、大分市に働きかけてほしい。

【排水ポンプ車の活用】

  • 排水ポンプ車は出水時に運用できるのか。

【その他】

  • 内水対策の考え方は分かるが、どういう方法で内水被害が92%軽減されるか等については詳細な説明が住民に必要だ。
  • 光ファイバー整備は樋門等の監視や操作ができるということなので、内水対策として、先に進めた方がよい。
  • このような整備計画の説明会は内水の危険性を知ってもらう意味もある。
利水・環境 イベント,教育
  • 川魚つかみどり大会が開かれているが、人集め的なイベントで終わるのではなく、いろいろな種類の魚の放流をしたりして、自然を大切にすることを教える場にしたらどうか。
  • 犬飼のドンコ釣り大会では放流せずに自然にいる魚を釣るイベントだが、川魚つかみどり大会は網で仕切ってそこに魚を放流して取らせるという人工的なものになっている。これは本来の環境教育からかけ離れたものではないか。魚を捕まえるということは難しいという体験が必要ではないか。
  • 川魚つかみどり大会は人集め的なイベントではあるが、今後はやり方等を変えていく転換期ではないか。
漁業等
  • アユなどの利用価値のある魚種はよく放流されているが、いろいろな種類の生物を放流したらどうか。
  • 天然のアユはなわばりをもつが、養殖のアユはグループで行動しなわばり行動が少なく根性がない。天然に近いアユを養殖する研究がなされている。
  • アユの放流量は川のキャパシティから判断すると今の5倍は大丈夫だ。
  • アユの放流は、取る分を放流する考え方はよいと思う。
環境教育等

【その他】

 (乙津川)

  • 水管橋(1k500付近)の付近にハマボウ、シバナが生息してい る。
  • 自然の河川を使った環境教育を親、子供、生き物のためにおこなってほしい。
  • 最近、ホタルによる川づくりが行われているが、成虫を養殖して放している事例がある。その川で育ったホタルで無ければ意味がない。イベント等で放流する場合は遺伝子的影響も考えないと生態系の撹乱現象が起こる。
  • 漁協による放流の際に子供を参加させることも必要ではないか。
施設整備

【水辺の楽校】

 (乙津川中島橋上流付近)

  • 4k000〜5k000付近の左岸側が「水辺の楽校」整備と聞いているが、川の流れを左岸側にもう1本作ったらどうか。流れに遮断されてマダケ等が少なくなるのでは。また浅い流れを作ることにより、危険が少ない親水広場ができる。
  • 水辺の楽校整備はどこがするのか。
維持管理

【その他】

(乙津川)

  • 海原橋上流右岸の高水敷はアジサジの群落があったが高水敷を盛土したため消滅した。また、鉄道橋の上流右岸も高水敷を造成しツツジ等を植えたが管理されていない状況だ。
その他 原案パンフレット
等について
  • パンフレット10ページの祭り・イベントの支援について、表現に問題はないが、”河川環境などに影響がない範囲で‥”を忘れずに説明し、解釈が間違わなようにするべきだ。
  • 整備計画原案に住民の意見は入っているのか。
その他

【その他】

  • (乙津川別保橋付近)グランドの工事は大分市か。
  • 内水面の魚は海の魚に比べて色が変わりやすい(白くなる)ので、痛みやすいという誤解がある。白くなったといって捨てる人がいる。
  • 河川水辺の国勢調査のデータや標本の利用を考えていかないといけない。
  • 河川構造物をガラス張りにして魚が見えるような展示施設もある。
  • 展示施設の整備も大切だが間違った方向にいかないようにしないといけない。

 

 
     
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