遠賀川(おんががわ)は、約(やく)100万年前(まんねんまえ)に流域(りゅういき)で丘陵地(きゅうりょうち)や谷(たに)が発達(はったつ)し、その低地(ていち)に約(やく)1万年前(まんねんまえ)の氷河期(ひょうがき)の終(お)わりの海面(かいめん)上昇(じょうしょう)によって海水(かいすい)が流入(りゅうにゅう)、2000年(ねん)〜3000年前(ねんまえ)までは、河口(かこう)から直方市(のおがたし)頓野(とんの)あたりまでが奥深(おくぶか)い湾(わん)であったようです。

 その後(ご)、上流(じょうりゅう)から流(なが)れこんだ土砂(どしゃ)が堆積(たいせき)し、入江(いりえ)が海岸平野(かいがんへいや)となっていきました。平野(へいや)の中(なか)を流(なが)れていた遠賀川(おんががわ)は、絶(た)えず上流(じょうりゅう)から土砂(どしゃ)を運(はこ)び、また大洪水(だいこうずい)のたびに流(なが)れを変(か)えながら、変化(へんか)と成長(せいちょう)を続(つづ)け今日(こんにち)の姿(すがた)となっています。

1.原平原(げんへいげん)       地形(ちけい)は、なだらかで川(かわ)もまだ浅(あさ)い。

2.幼年期(ようねんき)          土地(とち)が盛(も)り上(あ)がり、川(かわ)が土地(とち)を削(けず)り始(はじ)める。

3.壮年期(そうねんき)          土地(とち)が盛(も)り上(あ)がり続(つづ)け、川(かわ)が土地(とち)を削(けず)り込(こ)む。山(やま)の尾根(おね)はするどくなり、谷(たに)は深(ふか)くなる。
4.老年期(ろうねんき)          土地(とち)の盛(も)り上(あ)がりは、治(おさ)まるが、川(かわ)は土地(とち)を削(けず)り続(つづ)けていく。谷(たに)は広(ひろ)くなり、尾根(おね)は丸(まる)くなる。
5.準平原(じゅんへいげん)       谷幅(たにはば)が広(ひろ)がって、土地(とち)は、なだらかになる。川(かわ)はゆるやかになり、蛇行(だこう)し始(はじ)める。