A総合学習の目的の確認

プログラム作りを始める前に、総合学習の目的の再確認と実践にあたっての問題点を整理しました。

学習会作業風景「アイスブレーキング」

浜本氏からの問いかけに耳を傾ける。「生きる力」とは?総合学習は根づくか?総合学習が進まない理由は?

確認@
総合学習は生きる力をつけることだと文部科学省は言っているが、生きる力とは何だと思うか?
<主な回答>
・ 自分で考えること
・ 耐えること
・ 自主性等
・ 課題を克服する力等
<議論・まとめ>

・ 文部科学省が総合学習で唱っているのは「生きる力をつけること」、「地域に密着し学校の実状に合った内容とすること」、「全ての教科にまたがるものであること」であるが、それに対してどうしていいのかわからない学校がほとんどである。


・ 実践している例として、花壇を畑と水田に変えた学校や牛を飼育して売っている学校等があるが、このような紹介されている例は自分の学校ではまず使えない。なぜなら全ての学校にはいろいろな特色や実状があるからである。自分の学校や地域の実状にあったカリキュラムを作る必要がある。


・ 理科や社会科でもできることをやっても意味がない。学校で牛を売る事例も、飼育することで動物の生態を知り、販売することで地域経済との関わりが生まれる等牛から様々な分野に視野が広がり総合的な学習が可能となる。地域との関わりを持つことや総合性が重要である。


確認A
総合学習はこれからの日本、自分の地域に根付くと思うか?
<回答の傾向>
・ 先生方は「どちらともいえない」の回答が多く、事務局等先生以外は「根付く」 の回答が多かった。
<主な回答理由>

「根付かない」の理由
・ 予算が少ない。

「根付く」の理由
・ 根付かせないといけない。

「どちらともいえない」の理由
・ 意義はあると思うが問題が多い。
・ 生きる力をつけるという狙いが達成できるか疑問である。
・ 生きる力は本来家庭でつけるべき等。


確認B
総合学習がうまく進まない理由は何だと思うか?
<回答の傾向>

・ お金…交通費、水質調査の薬品等生徒がやる気になってくれる程お金がかかる。


・ 目新しいことをやろうとして本来の目的からずれる。


・ 先生や子どもたちがよかれと思ってやったことを地域住民が受け止めてくれなかった。


・ 子どもたちの評価が難しい。将来になって評価できるようなものが多い。


・ 生きる力を学校で教えるというのは本来無理である。

<主な回答理由>

・ 余所の事例をまねしたがる教師が多いが、その地域や学校の実状と合うかはわからない。


・ 地域と関わり、地域を取り込むプログラムを学校が作るという難しさがある。


・ 地域と子どもたちをコーディネイトすることが非常に難しい。

 


・ 先生の役割として、地域の人と子どもたちをコーディネイトしなくてはいけない
・ 総合的な学習の時間は、子どもたち自身が結果を評価すればいい。


・ 総合学習と他の教科との違いは、地域の人と関わることであり、学校が地域とつながっていることを子どもたちに伝えることが大事である。


・ お金がないから出来ないでは先に進まない。例えば調査で上流地域に子どもたちを連れていきたいなら、遠足や社会科の時間や費用を利用できないか工夫することも考えられる。


・ 今の大人たち(先生、地域の人)も総合学習的な育てられ方をしていない。したがって教えることは非常に難しいのだが、逆にそれをプラスに考え、はじめて取り組むことをいいことだと考える。先生も知らないから生徒と一緒に考えようという姿勢もできるのが総合学習でもある。ただし、自分には何ができるのかを考えることが重要である。