No.197 安全アンゼン対策タイサクについて
Sent: Wednesday, November 07, 2012 10:37 AM
工事現場における役職 : 現場代理人
工事場所   : 福岡県
工事業種   : 土木(道路)

建設事故が今現在でも多数起こっているのは事実です。受注者としても事故を起こしたくはありません。
しかし現在では、発注者からの安全対策への指導が過剰すぎると思われ、作業に支障をきたしています。
 毎月、社内パトロール・安全協議会パトロール・事務所パトロール、事務所エリア別パトロール等、多い月では4回以上実施されることもあります。たくさんの現場を見れば参考になることはわかりますが、事前資料作りをはじめ、当日パトロール参加、パトロール後の反省会等、移動を含めると1日はつぶれます。さらに発注者側の勉強会なども多数あり対応するだけで本来の業務が遂行できません。
 安全に対して意識を向上するのは良い事だと思いますが、イベント(パトロールや勉強会等)が多く資料作成もしなければなりません。ただでさえ毎日遅くまで休みなく仕事をしています。発注者の方も平日は遅くまでされているのはわかりますが、土・日・祝日は休まれていますよね?受注者には関係ありません。天気、現場条件、地元調整の都合などで必ずしも工程どおりにはいきません。週末に、来週頭までに資料作成を依頼されることもあります。
@結果忙しくなり、現場がおろそかになるのではないでしょうか?
A今後もイベントが増え負担が増加するなら全工事に、安全対策員等の人件費を工程日数分計上してもらえないでしょうか?今の入札制度では、ぎりぎりで落札しており人間を増やすことも難しく、休みがさらになくなります。
B受注者の負担を減らすことも事故の軽減につながるのではないでしょうか?
回答日:H24/12/26
福岡県下の建設業における労働災害による死亡者数は、関係各位のご尽力により長期的には減少を続け、平成23年は12人と過去最小を記録したところですが、平成24年に入り、9月30日現在では12人となって、既に前年1年間の死亡者数と同数となっており、この状況が続けば、本年の建設業における死亡災害は昨年を大きく上回る結果となる事が危惧されます。また、九州地方整備局管内においても、死亡事故者数は昨年度と同数発生している状況です。

基本的に安全管理については受注者の責任において行われるものですが、上記の死亡災害の状況もあり、整備局管内の事務所において、安全パトロールや安全大会(講習会)の実施しているところです。これらは発注者側が実施するため、受注者側の資料作成は不要と考えています。
ご意見にある受注者の資料作成とはどのような資料を作成されており、負担となっているのかについて、具体的に教えてください。

なお、依然として死亡災害が発生している状況であり、安全パトロール等の工事事故防止対策については引き続き実施していきますので、ご理解とご協力をお願い致します。