雲仙復興事務所 技術セミナー
「豪雨は予測できるか?」

講習会の様子

 雲仙復興事務所では平成23年10月17日に気象予報士で九州防災エキスパート会会長代行の松嶋憲昭氏を講師に招き、「気象災害講習会」を開催いたしました。

 今年1月に発生した新燃岳の噴火、又、9月の台風12号による紀伊半島への災害等大規模な災害が発生しています。これらの災害に共通することは、一次的災害・二次的災害の大きな起因として気象状況が大きなポイントとなります。

 気象災害は予知が可能ですから、正しい知識と適切な対応があれば、最小限の被害で抑えることができます。でも、残念ながら、どのような気象情報が提供されているのか、気象情報はどの程度信頼できるのかなどについては、あまり知られていないが実態です。

 今回、雲仙復興事務所では、「地震・水害・土砂災害等から国民の生命と財産を守ることは国の基本的責務」という観点から、担当職員だけでなく、島原振興局・島原市・雲仙市・南島原市の職員又は建設関係にたずさわる担当者約50名が参加、過去の大雨を事例に、気象予報の仕組み・信頼度などについてわかりやすく説明する技術セミナーを開催しました。


講習会でのポイント

○数値予報モデルの限界
数値予報モデルの過信は危険。雷雲の発生のような局地的現象までは予想できない。
モデルの予報結果を読み取るのは「人の力」。

○土砂災害警戒情報 「注意報→警報→土砂災害警戒情報」の3段階で危険性を表示。
土砂災害警戒情報が発表されたら、災害発生に備えた行動を!

○梅雨の大雨
諫早豪雨は日雨量1100ミリ。「梅雨前線上の小低気圧」に要注意!

○気象情報の収集
気象庁の「週間天気予報解説資料」や「短期予報解説資料」を活用して、豪雨が発生する可能性を知ることが大事。


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