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球磨川は、熊本、宮崎の県境に位置する銚子笠(1,489m)に源を発し、市房ダムを経て、多くの支川を併せながら西に向きを変える。球磨郡相良村で最大支流の川辺川を、人吉市街部で胸川、山田川を併せて人吉盆地を貫流、狭窄部を下る急流となって向きを北に変え、標高700〜800m級の山々の山脚をたたき削るようにして流れる。やがて八代平野にでて、前川、南川を分派し八代海に注ぐ。 流路は円形を呈し、熊本県内で最大、九州で長さ3番目の大河川である。九州20の一級水系の中でも最も雨の多い地域として知られ、雨期の球磨川は“恐ろしい川”と恐れられ、そのため川をなだめるための努力がこれまでなされてきた。 険しい山々で囲まれ、かつて秘境と言われてきた時代には、球磨川が唯一外界との交通路であった。 球磨川流域には特徴的な地形や地質が広がっており、その上流域では中生界三宝山帯と中〜新生界四万十帯とに二分され、その間には大坂間構造線という断層が走っている。この構造線の北側には石灰岩の多い地質体が分布し、ドリーネや鍾乳洞等のカルスト地形や中生代のアンモナイトやメガロドンの化石などが産出する。 |