◆ |
花好きな宮崎人気質を考え、文化的で豊かなくらしを演出するために、「花のかおりで心呼吸」をキャッチフレーズに、平成12年10月から植栽デザインから維持管理までを一貫して商店街メンバーが手がける取り組みを始めました。
季節毎に各店から担当者がでて、一斉に植え替え作業を行い、日常の水遣りや手入れをこまめに行うことにより、「市が管理している頃はそれほど関心もなかった植栽が自分たちで世話をするようになって、自分の花壇のような愛着がわいてきた」など担当者一人一人の意識が変わってきています。また、花の世話をすることによりメンバー間のコミュニケーションが生まれ、信号待ちやバス待ちの市民からよく声をかけられるようになるなど、人の心を豊かにする効果が着実に現れてきています。
|
◆ |
植栽は、商店街のアーケード下という、短い日照条件で生育し、夏には寒色系、冬には暖色系の花を選び、しかも県内産のものを使うという配慮を続けています。いたずら等で荒らされることもありますが、そのたびに忍耐強く修復するという、地道な努力を行っています。手が加えられていると、いたずらしにくいのか今はあまり荒らされることがなくなってきています。
|
◆ |
現状の植栽は、橘通りの一部である400m区間までしか展開されていませんが、今後、周辺地域にも広げていく計画です。植栽への取り組みは誰でも参加しやすく、特に女性の特性がはっきり生かせるという利点があります。
|
◆ |
「中心商店街活性化協議会」として、6つの商店街に加え、4つの大型店がメンバーとして入り、相互に活発なコミュニケーションを取るような体制を整えています。大型店においても、地域のNPOなどとも連携して、合同イベント等に積極的に関わり、また花の世話をすることによって、積極的に街路の清掃をするなど社員行動面でもかなりの変化がみられており、企業も市民であるという意識が着実に育ちつつあります。 |