金子知事から、一歩下がって二歩前進に合致したご発言がありましたが、それぞれの県益を離れて、九州全体に思いをはせていただいていることは大変ありがたいと思いますし、さすが九州だなと感じました。九州の交通網の整備、鉄軌道の整備等について、九州全体のどこを優先していくのか、7知事などで良く話し合いをして欲しい。

 昨年与党3党により公共事業の見直しを行いましたが、その際全国で300もの事業評価委員会を開き187の事業を中止しました。しかし、今後は、地域の方々とよく話し合って、中止になるような事業に手をつけるべきではない。スタート時点では時間をかけても、工事にかかったら、地域の皆さんとよく話し合って集中投資することにより一気に仕上げる、それによりコストダウンも図られ、経済効果もあがる。そのためにも国土交通省としては、今後もこういう懇談会を開いて地域の皆さんの意見を聞いていきたい。これからは、こういうブロックでの話し合いをすることが国土づくりの大きな目になってきます。九州全体をどうするのか、皆さんの知恵によって決めていく。

 一つ一つの案件にお答えする時間はありませんが、皆様方のご意見をきちんと記録していますので、あとで話し合いをしたいと思いますし、知事さんお忙しければ事務方で連携をとっていただきたいと思います。

 
【扇大臣】

 国際的な九州の位置付けを考えれば、おのずと九州全体として、何をどういった順序で整備していくかが出てくると思います。限られた財源の中でも、知恵を出せば必ず全体の経済効果は上がってくると信じています。離島の便についても、テクノスーパーライナーや更に優れたものもできましょうし。午前中佐賀に行って吉野ヶ里公園をみたときも本当に九州にはいいものがいっぱいあると思いました。その点と点をいかに線にするかです。新たな九州地方整備局は、平松知事が言われたように、ワンストップサービス、整備局に行けば東京に行かなくて済むようにしたい。そのために、権限も人もおろしました。
 
【佐賀県知事】

 道路の問題が話の中心のように感じたが、道路特定財源については、しっかり堅持してもらいたい。
 また、新福岡空港の検討の際には、当面福岡空港、北九州空港、佐賀空港の3空港の機能分担が合理的ではないか。当面そのことについて考えていく必要があります。そのためには、新北九州空港、佐賀空港のアクセスの充実も考えていかなければならない。
 
【熊本県知事】

 平成13年4月6日に高齢者居住法が施行されましたが、今後の住宅政策と福祉政策の連携はどう進んでいくのでしょうか。
 
【扇大臣】

 高齢者居住法そのものというより、バリアフリーということですね。廊下を広くし車椅子が通れる、エレベーターをつける等を進めております。また、都市基盤整備公団の賃貸住宅に光ファイバーを入れて、安心して住んでいただけるようケアをしていきます。
 
【大分県知事】

 今年度の予算について、景気が中折れ状況ですので、補正含みで前倒し執行をお願いしたい。
 
【扇大臣】

 前年度の補正予算の執行を全部済まし、さらに緊急経済対策を即行うということも3党連立の政策の要にしなければならないと考えています。
 
【扇大臣】

 最後にあたりまして、日本の西、南の玄関口に相応しい九州の発展を願い、国土交通省として責任ある対処をし、希望にあふれた21世紀の日本の発展を願いながら御礼にかえたいと思います。
 
【大分県知事(九州知事会長)】

 扇大臣、泉副大臣にはわざわざ九州までおいていただきありがとうございました。「九州はひとつ」という点で、将来に向けてさらに夢が出てきたような感じがします。
 九州は非常に交通基盤の整備が遅れており、一方、「地方に公共投資をするより都市に」というのが都市の論理であり、それがあたかも国全体の議論であるかのようになっています。均衡ある国土の発展という基本目標のため、公共事業を確保し国を挙げて行うことが景気対策にもなると信じております。格段のご配慮をお願いしまして御礼のあいさつにかえさせていただきます。


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