福智町 赤池からサケの稚魚が旅たちました

 赤池中学校1年生の生徒は、毎年この時期に環境学習の一環として川の水質調査や清掃活動、そしてサケの稚魚を放流しています。特に地元ボランティア団体「ひこさんがわ夢の会」の皆さんと学校前の河川敷で清掃活動を行うなど、川をとても大切にしてきています。代々、生徒は環境学習に取り組んだり、河川敷の活用など、施工前から夢プランに積極的に参加されてきました。

ひこさんがわ夢の会大久保会長は「平成20年、現地近くでサケが見つかり、地元の住民は彦山川をとても大切にしている。サケの稚魚も平成14年から毎年中学1年生と一緒に放流してきて、帰ってきたことは本当にうれしかった。今後の活動の励みとなる、この様な活動が広がればもっと川はきれいになるのでは。」と話されていました。その河川敷も整備されて、学習会や憩いの場となっています。

3月3日はとても晴天に恵まれ、1年生の生徒70人は河川敷の清掃も元気良く取り組まれていました。
きれいになった河川敷で、国土交通省遠賀川河川事務所環境課の皆さんが講師となって、水質テストなど環境学習が行われました。生徒は10班に分かれて、地元の源流、糸の滝の水、現地彦山川赤池の水、芦屋町河口堰の水をそれぞれ調べました。水は臭いについて、透視計で透明度について、そして簡易パックテストで汚れの程度を調べました

結果、透明度は白糸の滝が100cmときれいで、現地の水は60から80cm、河口堰の水は60から30cmで、臭いは河口堰の水が臭いがありました。
数値的には幅がありましたが、やはり白糸の滝は臭いも無くきれいな水でパックテストの結果もきれいな水となりました。
現地の水はやや汚い水となりましたが、上流の水はきれいで下流に行くほど水は汚れていることが分かります。日常生活の中で水をきれいにして川に帰すことが大切です、講師が話されていました。

青木遠賀川源流サケの会会長より、新しくなったふ化・飼育場で育ったサケの稚魚。豊富な水を安心して供給できることから孵化率は97%。とても元気な稚魚です。4年後、また、彦山川に帰ってくることを願ってやさしく放流してください。」と話がありました。

生徒たちの感想は「4年後私たちは高校生になっていますが元気に帰ってきてほしいです。私たちももっときれいな川になるよう頑張ります」と話されていました。
   
   
   
拾ってきたゴミを分別します。生徒たちはとても元気いっぱいでした。 
     
水質検査です。下流の水ほど透明度が濁っていました。 
   
   
   
各班ごとに結果発表です。 

   
 青木遠賀川源流サケの会会長のお話  
   
 
   
   
   
   
 平成20年12月10日 西日本新聞


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