食文化の伝来(9)

粉食文化の伝来

奈良・平安時代、大陸交流の拠点・窓口であった博多(福岡)には、当時の最先端の技術や先進的な文化がいち早く伝えられ、その一つとして、製粉技術がある。鎌倉時代の僧「聖一国師」が、宋から水力による粉ひきの技法を記した「水磨の図」を博多に持ち帰り、うどん、そば等の粉食文化が博多から日本各地に広まったとされている。粉から作られる饅頭も「聖一国師」によって伝えられたとされており、聖一国師が博多のまちを托鉢して歩いていた時に、親切だった茶店の主人へ、中国で習った蒸し饅頭の作り方を教えたのが始まりと言われている。

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主な施設

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承天寺

福岡市博多区にある承天寺は、鎌倉時代の僧である「聖一国師」が開いた。敷地内には、「饂飩蕎麦発祥之地」「御饅頭所」の石碑が建立されている。

所在地:福岡市博多区博多駅前1-29-9
TEL:092-431-3570(承天寺)
ホームページ:福岡市
https://yokanavi.com/spot/26915/
拝観料:無料
交通:JR博多駅から徒歩で10分
地下鉄「祇園駅」から徒歩5分
駐車場:無し