食文化の伝来(8)

長崎に根付いた中国文化

鎖国時代、長崎は海外との窓口として機能したため、海外の風俗や文化、宗教の影響を受け、エキゾチックな文化の華を咲かせた。とりわけ中国からの影響は大きく、「おくんち」や「精霊流し」、「ペーロン」などの祭りや、うら盆の行事、みんなで同じ卓を囲む大皿料理など、長崎は日常生活の中に、今なお中国色を色濃く残している。現在も街中には唐人屋敷跡を残す館内町、唐寺のある寺町通り、唐人たちの心の支えであった孔子廟などが点在し、当時の長崎人と中国との密接なかかわりの足跡を見ることができる。

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主な施設

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長崎新地中華街

横浜、神戸と並ぶ日本三大中華街の一つであり、南北250mにわたって十字路があり、約40軒の店が並ぶ。近くには唐人屋敷跡もある。

所在地:長崎県長崎市新地町
TEL:095-822-6540(長崎新地中華街商店街振興組合)
ホームページ:長崎新地中華街
http://nagasaki-chinatown.com/
交通:長崎空港よりリムジンバス約35分
JR長崎駅から路面電車「崇福寺」行で8分
「新地中華街」下車から徒歩で1分
九州横断自動車道 長崎大分線長崎ICから約5分