技術の伝来(8)

鉄砲の伝来

1543年(戦国時代)、種子島の南端門倉岬前之浜海岸(現在の南種子町)に漂着したジャンク(中国船)に乗っていたポルトガル人から、鉄砲(火縄銃)が初めて日本に伝えられた。時の領主種子島時尭は、鉄砲(火縄銃)の威力に着目し、2丁を購入して模作させた。摸作にあたっては、銃底を塞ぐネジの仕組みに苦労し、鍛冶屋の娘若狭をポルトガル人に嫁がせることでその製法を聞き出したという伝説も残っている。その後、鉄砲は紀州の根来や泉州堺に伝わり、織田信長をはじめとした戦国武将に注目されるなど戦国動乱の時流に乗って大量に生産され、全国に広まっていった。

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主な施設

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種子島開発総合センター 鉄砲館

種子島は鉄砲の伝来地であると同時に国内で初めて火縄銃を製作した地であることから、ポルトガル初伝銃や伝国産第1号銃をはじめ、国内外の古式銃約100点を展示している。

所在地:鹿児島県西之表市西之表7585
TEL:0997-23-3215(種子島開発総合センター鉄砲館)
ホームページ:西之表市
http://www.city.nishinoomote.lg.jp/admin/soshiki/kyouikuiinkai/shakaikyouikuka/bunkazai/center/
定休日:毎月25日(7月・8月は除く)
年末年始(12月30日から1月2日まで)
料金:一般420円、高校生270円、小中学生130円
交通:西之表港から車で約5分バス停「鉄砲館前」で下車