信仰の伝来(1)

現代の生活に根付く隠元禅師の教えと黄檗文化

「隠元禅師」は、長崎の興福寺住職逸然性融らの度重なる招請により、1654年(江戸時代)中国福建省から長崎に渡航した。その後1661年(江戸時代)に京都宇治において黄檗山萬福寺を創建し、「黄檗宗」を開いた。隠元禅師が代表する臨済宗黄檗派の禅僧たちが当時の日本に多大な影響をもたらした分野は、宗教だけにとどまらず、インゲン豆などの食材のほか、建築、音楽、文学、印刷、煎茶、普茶料理等多岐に渡っており、これらは「黄檗文化」と呼ばれ、現在の日本の生活の中に根付いている。

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主な施設

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東明山興福寺

1620年建立の日本最古の黄檗寺院。隠元が日本で最初に住持した寺院であり、山門には、隠元書「初登宝地」の扁額が掲げられている。

所在地:長崎県長崎市寺町4番32号
TEL:095-822-1076(東明山興福寺)
ホームページ:東明山興福寺
http://kofukuji.com/index.php
料 金:大人300円、中高生200円、小学生100円
交 通:路面電車「市民会館」で下車、徒歩約8分
九州横断自動車道長崎大分線 長崎芒塚ICから約8分