信仰の伝来(2)

日本の仏教戒律や薬学の伝来

「鑑真」は、聖武天皇の招きにより日本へ来日し、仏教の戒律を伝え、日本における律宗の始祖になった唐の高僧である。当時の唐から日本への渡航は困難を極め、五度の渡航失敗の末、両目の視力を失いながらも、753年(奈良時代)、鹿児島県南さつま市坊津において九州本土への上陸を果たした。「鑑真」は、日本において出家者が正式な僧として認められる場である戒壇を築き、出家者を正式な僧尼として認める授戒を行うとともに、造詣が深かった薬学や彫刻についての知識を伝え、貧しい人や孤児を救うための悲田院を作り貧民救済にも積極的に取り組んだ。

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主な施設

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鑑真記念館

鑑真の偉大な功績を讃え、建立された記念館である。
鑑真坐像の複製のほか、渡航の模様とその生涯を展示品や大型ビジョンでの動画で詳しく紹介している。

所在地:鹿児島県南さつま市坊津町秋目225-2
TEL:0993-68-0288(鑑真記念館)
ホームページ:一般社団法人 南さつま市観光協会
https://kanko-minamisatsuma.jp/spot/7564/
定休日:月曜(祝日の場合は、その翌日)
料金:大人200円、小中学生100円
交通:指宿スカイライン 谷山ICから約70分
駐車場:有り(約56台:第1駐車場6台、第2駐車場50台)