信仰の伝来(12)

九州における仏教の足跡

日本への公的な仏教の伝来は、6世紀(古墳時代)に日本と交流のあった百済(朝鮮半島)からであるとされる。7~9世紀(飛鳥~平安時代)に、朝廷が唐に派遣した公式の使節である遣唐使においては、最澄、空海らの留学僧が経巻等を持ち帰り、仏教の日本への伝播に大いに貢献した。大陸に近い九州では、当時、大陸との交通の要所であった大宰府をはじめ、各地に仏教が伝来し、伝来初期の遺跡や美術品が残されている。

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主な施設

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武蔵寺

7世紀ごろ創建といわれる九州最古の仏蹟であり、県史跡に指定されており、『今昔物語集』や『梁塵秘抄』にも見える著名な寺院。
5幅からなる掛幅形式の縁起絵「紙本著色武蔵寺縁起」も伝わり、県有形文化財に指定されている。

所在地:福岡県筑紫野市武蔵621
TEL:092-922-2670(武蔵寺)
交通:JR二日市駅から徒歩で20分