人々の交流(1)

国境を、時代を超えて繋がる鉄道

幕末に長州から欧州へ派遣され、ロンドン大学などで学んだ「井上勝」は、日本の鉄道の発展に寄与し「日本の鉄道の父」と呼ばれている。また、台湾総督府鉄道部の技師長として、基隆と高雄を結ぶ鉄道の建設にあたった「長谷川謹介」は、「台湾の鉄道の父」と称されている。両名の出身地山口県においては、鉄道の原点であるSLの運転が現在でも継続される一方、最先端技術の粋ともいえる新幹線車両の製造が行われ、車両はイギリスや台湾にも輸出されている。
※日本初の月刊時刻表を刊行し、「日本の時刻表の父」と呼ばれている「手塚猛昌」も山口県の出身である。

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主な施設

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SLやまぐち号(JR山口線/新山口~津和野)

牽引するC57形1号機は製造80年を超える名機であり、2017(平成29年)には新型客車にリニューアルされ、D51形200号機の復活運転も行われた。


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JR萩駅

1925(大正14)年開業の駅舎は登録有形文化財に指定されており、建物内は鉄道資料館が設置され、駅前には井上勝の銅像が建立されている。

所在地:山口県萩市椿
交通:新山口駅から萩バスセンターまでバスで65分
萩バスセンターから萩駅までバスで9分、バス停「萩駅」下車徒歩2分
車で6分、徒歩23分
中国自動車道 美祢東JCT経由 小郡萩道路 十文字ICから約40分