人々の交流(3)

ベトナム王女アニオー姫と長崎商人の物語

「荒木宗太郎」は、安土桃山時代の御朱印貿易商であり、長崎から安南国(現在のベトナム中部)へ赴き、安南国の阮福源王から信頼を得て王女と結婚した。王女は長崎の人々から「アニオーさん」として親しまれ、生涯を長崎で過ごした。アニオー姫の輿入れの様子は、今も長崎の祭事「長崎くんち」(毎年10月7・8・9日開催)において、7年に1度「御朱印船」の演目で再現され続けている。御朱印船は、16世紀末から17世紀初頭、当時の為政者からの海外渡航許可証(朱印状)を得て、ベトナムなど主に東南アジア方面との交易を行った船であり、江戸時代に長崎のみが朱印船の出発港となって、長崎は朱印船貿易の拠点となった。

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主な施設

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荒木宗太郎墓地

「アニオー姫」と「荒木宗太郎」は、長崎市内にある大音寺の荒木家のお墓に、一緒に眠っている。

所在地:長崎県長崎市鍛冶屋町大音寺後山墓地(長崎県長崎市鍛冶屋町5-87)
TEL:095-824-2367(大音寺)
ホームページ:長崎市
http://www.city.nagasaki.lg.jp/shimin/190001/192001/p000691.html
交通:路面電車「崇福寺」より徒歩10分
バス停「崇福寺入口」より徒歩10分
九州横断自動車道長崎大分線 長崎ICから約20分