学術の伝来(10)

小鹿田焼とバーナード・リーチ

イギリス人陶芸家の「バーナード・リーチ」は、大正から昭和初期に「柳宗悦」らと、日本の民芸運動を推進した。「リーチ」は、1954(昭和29)年に小鹿田に3週間滞在。小鹿田焼陶芸館や日本民芸館(東京)にそのときの作品が残されている。「リーチ」は滞在中、小鹿田の職人にピッチャーの継ぎ手のデザインを教えたといわれ、そのスタイルのピッチャーは今も小鹿田で製作されている。また、「リーチ」は、長年関心を持ちながら技法が分からなかった「飛び鉋」を小鹿田で学びとり、著書『日本絵日記』に記したため、「飛び鉋」が海外にも広く知られるようになった。

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主な施設

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小鹿田の里

山深い谷川沿いに昔ながら一子相伝で技術を伝える窯元が10軒ほどあり、陶芸の工房や登り窯、陶土をつく「唐臼」などの見学が可能である。
毎年5月と10月には民陶祭を開催している。

所在地:大分県日田市源栄町皿山
TEL:
ホームページ:日田市
http://www.city.hita.oita.jp/shisetsu/bunkazai/6681.html
交通:JR日田駅から皿山まで車で30分
日田バスセンターから皿山までバスで50分
九州横断自動車道長崎大分線 日田ICから約25分
駐車場:有り