学術の伝来(9)

2人の文豪による欧州等との文学の交流

日本の文豪「夏目漱石」は、熊本の旧制第五高等学校で英語教師をしながら4年3ヶ月を過ごした後、英語研究のためイギリスへ留学した。現在、漱石の作品は翻訳され、欧米、アジア等で広く読まれている。『耳なし芳一』や課『雪女』などの怪談を翻訳したギリシャ出身の文豪「ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)」も、3年間旧制第五高等中学校で英語教師をしながら生活をしている。日本を世界に紹介した『知られぬ日本の面影』『東の国から』などの著書は熊本での生活から生み出された。熊本市等には、二人の文豪の旧居や、英語を教えていた旧制第五高等中学校(第五高等学校)※など、小説の舞台となった場所などが各所に今も残っている。
※小泉八雲が英語を教えていた時は「第五高等中学校」、夏目漱石が英語を教えていた時は「第五高等学校」

06_9_1

主な施設

06_9_2

小泉八雲熊本旧居

熊本に来て小泉八雲が最初に住んだ家。この家を借りるにあたって、小泉八雲は特に注文して神棚を設けた。

所在地:熊本県熊本市中央区安政町2-6
TEL:096-354-7842(小泉八雲熊本旧居)
ホームページ:熊本市観光ガイド
https://kumamoto-guide.jp/spots/detail/62
定休日:月曜(祝日の場合は翌火曜日が休み)、
12月29日~1月3日
交通:交通センターより徒歩約11分
路面電車「通町筋」より徒歩約5分
駐車場:無し


06_9_3

夏目漱石の熊本で3番目となる旧居

この旧居から小説「草枕」の題材となった小天旅行に出発した。


06_9_4

浦島屋

小泉八雲の紀行文「夏の日の夢」の舞台となった旅館の一部を復元した建物。

所在地:宇城市三角町三角浦(三角西港公園内)
TEL:0964-32-1111(宇城市文化課)
ホームページ:宇城市
https://www.city.uki.kumamoto.jp/q/aview/245/2061.html
料金:無料
交通:熊本市内から国道57号線を西へ60分
九州縦貫自動車道 松橋ICから50分
駐車場:有り(約30台)