上流部が急峻な山間部
佐賀平野を囲む脊振山地は急峻であることから、ここを源流とする川の多くが大雨の時などは降った雨が集まり一気に下流へ流れるので、洪水が起こりやすい地形になっています。
洪水の流下に影響を与える有明海
佐賀平野を流れる川は、最大5mもの干満差がある有明海に流れ込むために水の流れが悪く、満潮時と大雨等が重なると洪水発生が心配されます。
中・下流部に広がる市街地が低平地
佐賀平野はゼロメートル地帯と呼ばれ、海面より低いところに多くの人が生活しているため、ひとたび洪水が起こると大きな被害が出る危険があります。
洪水を流域全体で防ぐ仕掛け
- 佐賀城下町を守るため、巨勢川上流では洪水を溢れさせる仕掛け(遊水池、霞堤、野越等)が作られていました。
- 佐賀平野に点在するクリークや江湖は、農業用水の確保のためだけでなく、洪水時には雨水を貯留し、河川への流出を抑える役割も果たしていました。
- 治水事業を十分に行えなかった藩政時代以前(昔)は、洪水氾濫を許容せざるを得ないため、水防林を設け、洪水氾濫流の勢いを弱める仕掛けが工夫されていました。
くり返されてきた洪水被害
昭和24年(提供:西日本新聞社)
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昭和28年(提供:西日本新聞社)
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昭和55年
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昭和57年
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平成2年
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平成5年
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平成11年
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