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タイトル


福岡市東区の多々良川に穏やかにたたずむ名島橋。昭和8年に完成したこの橋は、北部九州地域と福岡都心部を結ぶ国道3号の道路橋として、産業・経済・文化の発展に大きな役割を果たしてきました。名島橋を往来する車の数は、1日に約6万台。まさに福岡の東玄関を飾るシンボルです。

名島橋諸元
全  長
204.1m
全  幅
24.0m
構造形式
鉄筋コンクリートアーチ橋
連  数
7連
完成年月
昭和8年3月
設計者 
後藤龍雄
総工費
416,883円(昭和8年当時)

おおらかな7連のアーチを描き、白く輝く御影石に覆われ、力強い美しさを感じさせてくれる名島橋。その素材は腐食・圧縮率に強いコンクリートで、構造は耐震性に優れたアーチ式です。美しいデザインと、当時の架橋技術の粋を集めた、非常に進んだ橋といえます。

また、全長204.1m、全幅24.0mと、架橋当時では破格ともいえる規模を誇っています。自動車時代の幕開け期に、なぜ現在でも通用する規模の橋が架けられたのか、そこにはさまざまな謎やロマンが秘められているようです。