霧島山中より流れ荒川内川に合流する延長1.40kmの2次支川。金山は、鉱山採掘と関係のある名称である。綾町北俣に金山という地名がある。ここは、江戸時代の明和年間(1761〜71)に、鹿児島藩が金の試掘をおこなったが成功せず、廃鉱となったといわれている所である。金山川も、流域で金山の試掘がおこなわれたのではないか。
※この川にかかる橋に、上千足橋と下千足橋がある。美川町であるが、宮之馬場に千足神社(せだらじ)という神社がある。
「千足神社」〜千多羅(せだら)六所権現と呼ばれていて、永正16年(1519)の棟札には、栴多羅寺(せんだらじ)の文字があると伝えている。古くから都城の歴代領主の信仰が篤かったといわれている。霧島信仰に関連した神仏混淆の社寺があったものと思われる。
(多羅は、梵語ー古代インドの言葉ーで、釈迦の誕生仏に香油を注ぐ仏事に使う器のこと)
|