TEC-FORCE(緊急災害派遣隊)… Technical Emergency Control FORCE
大規模自然災害が発生し、又は発生すおそれがある場合において被災地方公共団体等が行う、被災状況の迅速な把握、被害の発生及び拡大防止、被災地の早期復旧その他災害応急対策に対する技術的な支援を円滑かつ迅速に実施することを目的としています。
災害発生時においては、被災状況の把握の為、衛星通信車や可搬型衛星通信装置による映像伝送や、被災地と九州地方整備局とを結ぶ為、5GHz帯無線アクセスシステムによる臨時回線の構築等を行うことにより、被災状況の迅速な把握、早期復旧の為の情報収集、自治体等への情報提供を行う役割を担っています。
被災状況の把握のため、映像をリアルタイムに提供できるよう監視カメラ設置と情報通信体制を確保。
被災状況の把握のため、映像をリアルタイムに提供できるよう監視カメラ設置と情報通信体制を確保。
防災ヘリ「はるかぜ」による被災状況調査の映像をリアルタイムに提供できるよう、Ku-SAT(衛星通信装置)、モニターを南阿蘇村役場に設置するなど、情報通信体制を確保。
口永良部島が全島避難となり、島内の監視カメラの電源途絶に備えて屋久島中継所に噴火監視カメラを設置。
平成27年5月29日に発生した口之永良部島噴火では、警戒レベルが5となり、全島避難となった。
島内設置の監視カメラは電源途絶の恐れがあるため、島外からの噴火状況監視として、九州TEC-FORCE情報通信班では、屋久島中継所鉄塔に噴火監視用仮設カメラを設置した。
ヘリサットとKu-SATにより、屋久島町役場及び関係機関に口永良部島映像を配信。
TEC-FORCE情報通信班は、平成27年5月29日の噴火当日から現地入りし、現地対策本部となった屋久島町役場にKu-SATを設置して町長室等に口永良部島の映像を配信。
また、口永良部島の現地調査には、ヘリサット(九州地整はるかぜ)を派遣して、被災状況の把握に努めた。さらに、噴火監視カメラ及びヘリテレ受信基地局とKu-SATを永田浜公園に設置して状況把握の補完を行った。
その他、屋久島島内の降灰状況監視のために、小型パトロールカーにモバイルルーターを設置して状況調査を行った。
新Ku-SATにより、無人航空機(ドローン)の映像を口永良部島から九州地方整備局及び関係機関に配信。
平成28年2月19日、口永良部島のうち、立入禁止区域(前田地区、向江浜地区)を無人航空機(ドローン)を活用して、上空からの調査を実施した。
情報通信技術班は、無人航空機の運用班兼空撮映像の担当として、現地からKu-SATを利用して地方整備局及び、屋久島町役場への映像配信を実施した。
また、撮影した高画質映像については、関係機関等への配布され、今後の復興対策の資料として活用された。