大陸との交流(5)

一衣帯水の交流(日本列島と朝鮮半島との交流)

東松浦半島は、朝鮮半島まで日本本土から最短の距離に位置している。そのため、豊臣秀吉による文禄・慶長の役の出兵基地となり、日本列島と朝鮮半島との交流を一時断絶した不幸な歴史の舞台となった。豊臣秀吉が築かせ、当時の大坂城に次ぐ規模を誇ったといわれる名護屋城と、城の周囲に置かれた諸大名の陣屋の跡は特別史跡に指定され、現在でもよく保存されているため、今後の日本列島と朝鮮半島との交流を考える上で貴重な歴史遺産となっている。

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主な施設

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佐賀県立名護屋城博物館

「日本列島と朝鮮半島との交流史」をテーマに、原始古代から現代までの数千年の交流を示す約220点の資料を常設展示。今後の交流・友好の推進拠点になることを目指し、多言語対応タブレットも常備している。

所在地:佐賀県唐津市鎮西町名護屋1931-3
TEL:0955-82-4905(名護屋城博物館)
ホームページ:佐賀県立名護屋城博物館
https://saga-museum.jp/nagoya/
料金:無料※特別企画展は有料
交通:バス停「名護屋城博物館入口」より徒歩約5分
西九州自動車道 唐津ICから約40分
駐車場:有り(無料)


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特別史跡 名護屋城跡並びに陣跡

玄界灘に突き出た東松浦半島の北端、波戸岬の標高約90mの丘陵を中心に位置し、名護屋城跡は総面積17ha余りに及ぶ。陣跡は石垣、土塁、堀、建物跡、門跡などの遺構が良好に残っているものが多く、それぞれが中世山城を思わせる規模、構造をもつ。

所在地:佐賀県唐津市鎮西町名護屋1931-3
TEL:0955-82-4905(名護屋城博物館)
ホームページ:佐賀県立名護屋城博物館
https://saga-museum.jp/nagoya/
料金:無料※特別企画展は有料
交通:バス停「名護屋城博物館入口」より徒歩約5分
西九州自動車道 唐津ICから約40分
駐車場:有り(無料)


波戸岬

玄海国定公園となっている景勝地であり、海の世界を楽しめる日本海唯一の海中展望塔が設置されている。近隣の島々には、朝鮮半島などとの交流に関する伝承も多く、加唐島では百済第25代王の武寧王が産湯を使ったと伝わる井戸が知られている。

所在地:佐賀県唐津市鎮西町波戸
交通:呼子からバスで20分
(波戸岬行バス終点波戸岬バス停下車)
波戸岬から徒歩で5分
西九州自動車道 唐津ICから約40分