食文化の伝来(5)

日本の紅茶がロシアやイギリスに

1875(明治8)年、製茶が盛んな熊本県山鹿市において、政府により紅茶製造を伝え教えるための施設「紅茶伝習所」が設置され、日本の紅茶の第一歩が記された。政府は良質なお茶が採れるこの地で紅茶を製造し、輸出による富国を目指していた。苦労を重ねながらも山鹿での紅茶の生産は進み、やがてロシアや紅茶の本場であるイギリスへも輸出されるようになった。しかし、日露戦争をきっかけに輸出が衰え生産も減少し、1960(昭和35)年以降は紅茶の生産が途絶えた。このような歴史を持つ紅茶をもう一度味わってほしいと、山鹿の製茶店が5年の歳月をかけ、当時の紅茶を復刻させた。

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主な施設

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道の駅鹿北 小栗郷

熊本県の北の玄関口として知られる国道3号の小栗峠に位置。復刻した紅茶を販売するとともに、週末には製茶店が試飲販売を実施している。

所在地:熊本県山鹿市鹿北町岩野4186-130
TEL:0968-32-4111(道の駅鹿北小栗郷)
ホームページ:道の駅鹿北小栗郷ウェブサイト
http://ogurigo.jp/
交通:熊本市から国道3号を北へ車で約1時間20分
九州自動車道植木ICから国道3号を北へ約40分
福岡方面から九州縦貫自動車道広川IC下車国道3号
を南へ車で約40分
駐車場:有り
(普通車210台、大型車19台、身障者用4台)


山鹿フットパス鹿北原井手コース

全長約3.6km、所要時間90分の野山を巡るウォーキングコース。コース途中には紅茶を復刻した製茶店が位置し、お茶を飲みながら休憩できる。また、江戸時代に造られた用水路や石橋等も見学できる。

TEL:0968-43-0050(山鹿市健康増進課)
ホームページ:山鹿市健康増進課
http://www.city.yamaga.kumamoto.jp/www/contents/1539130579983/index.html