食文化の伝来(6)

焼酎(蒸留酒)の伝来

焼酎の伝来には諸説あるが、南方ルートとしては、15世紀初期(室町時代)に、南蛮貿易の輸入品として焼酎(蒸留酒)が琉球王国に伝来した。技術導入に成功した琉球では、米を原料とした「泡盛」を製造するようになり、薩摩や徳川幕府への進呈品として、「泡盛」が九州本土に渡った。1546年(戦国時代)に薩摩国に上陸したポルトガルの商人「ジョルジェ・アルヴァレス」は、当時の日本人が米から作る蒸留酒(原文ではオラーカ)を常飲していたと記録に残している。現在は九州各地において、芋、麦、米、黒糖等を原料とした焼酎(蒸留酒)が製造されており、アジア諸国のみならず、欧州諸国へ販路を広げている。

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主な施設

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郡山八幡神社

郡山八幡神社は1194年(鎌倉時代)に創建されたといわれ、現在の本殿は、1507年(戦国時代)に再興され、1949(昭和24)年に国の重要文化財に指定された。
1954(昭和29)年の解体修理の際、本殿北東の柱貫から「焼酎」の文字が書かれた大工の落書きが発見された。この落書きが「焼酎」という文字の記録として日本最古のもので、伊佐が焼酎発祥の地といわれている。

所在地:鹿児島県伊佐市大口大田郡山1549
TEL:0995-23-1311(伊佐市教育委員会)
ホームページ:伊佐市
https://www.city.isa.kagoshima.jp/culture/shisetsu-bunka/shiteibunka/
定休日:無休
交通:大口市街地中心の大口ふれあいセンターから車で約8分
大口バスセンターからバス15分
九州縦貫自動車道 栗野ICから約30分
駐車場:有り(10台)